キヤノン フラッグシップミラーレス EOS R1特集
35mmフルサイズ裏面照射積層CMOSセンサーにより、優れた受光効率と高速読み出しを実現。さらに映像エンジンはDIGIC Xに加え、解析処理を瞬時に行う新開発の映像エンジン「DIGIC Accelerator」を搭載。これらが連携することによって、EOS史上もっともパワフルなエンジンシステム「Accelerated Capture」へと進化を遂げました。
EOS Rシステム初のフラッグシップモデル「EOS R1」
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【Accelerated Capture】大容量データの高速処理を実現する、新たなるエンジンシステム
画質、ドライブ性能、AF、動画性能、すべて過去の「1」を超越する。その使命を果たすべく搭載されたのが、新たなるエンジンシステムAccelerated Capture。新開発の裏面照射積層CMOSセンサー、映像エンジンDIGIC Xに加え、解析処理を瞬時に行うもう一つの“DIGIC” DIGIC Acceleratorを搭載。これら3つが高度に連携し、EOS史上もっともパワフルなエンジンシステムへと進化を遂げました。この大量データを高速処理するシステムに、ディープラーニング技術をベースとした解析技術を融合。EOSの新たなるフラッグシップにふさわしい性能を実現しています。

ディープラーニング技術を融合
Accelerated Captureシステムと、キヤノン独自のディープラーニング技術を融合。カメラ内アップスケーリング、ニューラルネットワークノイズ低減、AE/WB解析による高画質化、トラッキングの進化やアクション優先機能などAFの高精度化などを実現。これまで不可能だった領域での高感度・高速撮影や、狙った被写体を意のままに捉えるなど、美しさ・速さ・知能で高度化するプロの要求に応えます。
新開発フルサイズ裏面照射積層CMOSセンサー
撮像素子には、自社開発・自社生産の35mmフルサイズ(36.0×24.0mm)の裏面照射積層CMOSセンサーを採用。有効画素数最大約2420万画素と静止画常用最高ISO感度102400という高感度と高画質を両立。裏面照射積層構造にすることにより、集光率が向上したことに加え、回路領域を拡大し、信号の高速読み出し、高機能化を実現。電子シャッター時で最高約40コマ/秒の高速連続撮影、ローリングシャッター歪みの低減、デュアルピクセル Intelligent AF、クロスAF、6K/60P RAW動画記録など、多彩な機能を実現しました。またCMOSセンサーに届く光を16点に分離するGDローパスフィルターを採用。偽色や輝度モアレの抑制と高い解像度を両立しています。

もう一つの“DIGIC ”DIGIC Acceleratorを新開発
高度な分析が必要とされるAE/AFなどの解析処理を瞬時に行う、新開発の映像エンジンDIGIC Acceleratorを搭載。高速読み出しを行う裏面照射積層CMOSセンサーと連携し、大量のデータを高速かつ高精度に処理します。

解像感を高めるDIGIC Xと連携
DIGIC Acceleratorに加え、ノイズの抑制や階調表現、解像感の向上など高度な画像処理を担うDIGIC Xも搭載。裏面照射積層CMOSセンサーの信号読み出し高速化、DIGIC Acceleratorの高速解析処理、DIGIC Xの画像処理性能が一体となることで、全方位においてEOS R1の進化に大きく貢献しています。

より解像感の高い画像を生成するカメラ内アップスケーリング
より解像感の高い画像をカメラ内で生成するカメラ内アップスケーリング※に対応。EOS R1で撮影した画像(JPEG/HEIF、L、3:2)の画素数を4倍(縦/横とも2倍)にアップスケールして、高解像度の別画像として保存します。また、アップスケールした画像はカメラ内でトリミング処理が可能。トリミングし軽量化した画像をPCを介さず、新聞社や編集現場へ送信することも可能です。
※ RAW/C-RAW画像、同一機種意外のカメラで撮影された画像、カメラ内アップスケーリング済みの画像、画像サイズ:L以外、[静止画クロップ/アスペクト]:フルサイズ以外、RF-S/EF-Sレンズを使用しクロップ撮影された画像はアップスケーリングすることができません。

最高約40コマ/秒※の高速連続撮影
電子シャッター撮影時、最高約40コマ/秒※の高速連続撮影(AF/AE追従)をローリングシャッター歪みを低減しながら実現。これまで困難だった瞬間の撮影や、肉眼では捉えることのできない一瞬の撮影をカメラがサポートします。ドライブモードを[高速連続撮影+]に設定した時は、ワンショットAF/サーボAF時でも最高約40コマ/秒※の連続撮影が可能。また、ワイルドライフや劇場・コンサート会場での撮影、ゴルフ撮影など音が気になるシーンでもシャッター音を響かせずに、AF/AE追従しながら高速連続撮影ができます。ポートレートなど被写体にシャッター音を知らせたい場合は、音量を大きくしてシャッター音をしっかり出すことも可能。使用シーンに合わせた使い分けができます。
※ 連続撮影速度は、被写体/撮影条件、カメラ設定や使用レンズなどにより低下することがあります。フリッカー検出した場合、フリッカーレス撮影をオフにしている場合でも連続撮影速度が低下します。

ローリングシャッター歪みを大幅に低減
裏面照射積層CMOSセンサーとAccelerated Captureシステムの高速信号読み出しにより、電子シャッター時の幕速がEOS R3より高速化 。コマ速がアップしながらも、EOS-1D X Mark IIIのメカシャッター撮影時と同等レベルにローリングシャッター歪みを抑制した撮影が可能です。

連続撮影中のブラックアウトフリー撮影
電子シャッター撮影時の連続撮影中のブラックアウトフリー撮影※が可能。EVF(電子ビューファインダー)に撮影画像を常に表示し続けるため、激しく動く被写体を見失うことなく、AF追従状況を確認しながらフレーミングすることができます。
※ 電子シャッター時のみ(メカシャッター/電子先幕時不可)。
※ 1秒以下の遅いシャッタースピード設定時、多重露出撮影時、ブラックアウトフリー表示はできません。
※ [表示Simulation]設定はできません。
※ レリーズタイムがばらつく場合があります。
※ 絞り数値の設定によっては、シャッターボタン半押し/全押し時に画面がちらつくことがあります。
※ ストロボ撮影時や[フリッカーレス撮影:する]設定時は、ブラックアウトが生じたり、画面にちらつきが発生することがあります。
※ 拡大表示中や低輝度状態では、画面にちらつきが発生することがあります。

撮影タイミングが読めない被写体を捉えやすい、静止画プリ連続撮影
シャッターボタンを押したタイミングよりも、最大20コマ分さかのぼって静止画を記録することができる撮影機能。撮影開始のタイミングが予測しづらい被写体も捉えやすく、勘や経験に頼らない安定した撮影が可能です。RAW/C-RAW/JPEG/HEIFいずれの記録モードでも使用でき、RAWバーストモードのように撮影後の切り出し作業が不要。また、ライブビュー表示も高速化され、使い勝手が大きく向上しています。
※ AEB撮影、ストロボ撮影、フリッカーレス撮影、フォーカスブラケット撮影、多重露出撮影はできません。
※ [静止画IS:常時]固定となります。
※ [レンズの電子式手動フォーカス]の[ワンショット後:可能(拡大)][可能(ワンショット後のみ拡大)]はできません。
※ シャッター方式:電子シャッターのみ。
※ シャッタースピードが0.5秒より遅いときは設定できません。
※ シャッターボタン全押し時のレリーズタイムラグがばらつくことがあります。

緻密な測光制御を実現した6144分割の測光領域
測光領域の細分化を実現。静止画撮影時で6144分割(96×64)※の緻密な測光制御が可能になりました。被写体の顔が小さい場合でも、肌の領域を検知することができ、精度の高い測光およびホワイトバランス制御ができます。さらに、[AF時の検出被写体優先AE:する/しない]が可能で、被写体の露出に合わせたくない場合に有効。静止画/動画ともに使用でき、CINEMA EOS SYSTEM搭載機能と共通化しました。
※ 動画撮影時はDCI:4800分割(96×54)、UHD:5184分割(96×54)になります。

周辺協調制御&5軸対応、中央8.5段、周辺7.5段※1の手ブレ補正効果
ボディー内5軸手ブレ補正機構を搭載。レンズ内光学式手ブレ補正機構との協調制御により、RFレンズ使用時で中央8.5段、周辺7.5段※1の補正効果を実現しました。また、レンズ内光学式手ブレ補正機構の有無に関わらず、すべてのRF/EFレンズ※2でカメラとレンズの組み合わせに応じて、広角側から望遠側まで最適な5軸手ブレ補正を行います。周辺協調制御にも対応し、対応レンズにおいて、中心だけでなく広角特有の画面周辺の手持ち時のブレを抑制。画面全体でよりブレを抑えながら、高画質かつ幅広いシャッタースピードでの撮影が可能です。
※1 CIPA2024規格準拠。Yaw/Pitch/Roll 補正性能、RF24-105mm F2.8 L IS USM Z (f=105mm)使用時。
※2 RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE、RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE、EF-Mレンズ、EFシネマレンズを除く。

次世代AF、デュアルピクセル Intelligent AF
デュアルピクセルCMOS AFが、Accelerated Captureとディープラーニング技術の融合により進化。次世代AF、デュアルピクセル Intelligent AFとして新たに搭載。高速連写と高精度AFを両立し、より進化したトラッキング性能を実現。EOS R3を上回るトラッキングで、これまで追いきれなかった被写体の動きを高速解析し高精度にAF。高速移動する被写体でも粘り強く追従するため、カメラまかせで撮影が可能なほか、撮影者のAF操作が追いつかない場面でも、カメラが瞬時に判断してサポートします。

横線検出が可能になったクロスAF
フォトダイオードの配列を見直し、縦線検出と横線検出のフォトダイオードを規則的に配列。トラッキング中でも、最大約100%×100%エリア内すべてにおいてクロスAF※を実現しました。被写体捕捉精度が向上し、横線移動が多い被写体やAFフレーム内でピントの距離に違いがある場合などでも、撮りたい被写体を粘り強くトラッキング。被写体の模様や遮蔽物に影響されることなく、安定した測距性能を発揮します。
※1 動画撮影時、プリAF時、フォーカスガイド時、および蛍光灯やLED照明などのフリッカー光源下で映像がちらついている場合、RF100mm F2.8 L MACRO IS USMのSAコントロールリング操作時はクロスAFは機能しません(縦線検出のみ)。

「つかみ」と「追尾」が進化した新次元のトラッキング
ディープラーニング技術をベースに進化したAFアルゴリズムにより、トラッキング性能が向上。電子シャッター時最高約40コマ/秒※での高速連写時も、高速に移動する被写体を高い精度で追従しAF。またスポーツやワイルドライフ撮影など、ピント合わせが難しかった領域でも高精度な「つかみ」と「追尾」で撮影者の意思に応えるAFを実現します
※ 連続撮影速度は、被写体/撮影条件、カメラ設定や使用レンズなどにより低下することがあります。フリッカー検出した場合、フリッカーレス撮影をオフにしている場合でも連続撮影速度が低下します。
すばやく容易な「つかみ」
被写体の近くでAFを始めれば、被写体をつかむようにカメラが適切に被写体とピント位置を検出。すべてのAFエリア設定(1点/スポット/フレキシブルゾーンなど)からトラッキングが可能です。

粘り強く「つかみ」続ける
カメラがトラッキングし続けることで、手ブレや画面内の被写体の動きにもAFが対応。スポーツなどで被写体が交錯するシーンでも、元の被写体を追い続けることが可能です。

より安定した「追尾」を実行
人物では新たに上半身検知に対応。小さい被写体や動きの大きい被写体でも安定して追尾します。また被写体検出ができない被写体も、ディープラーニング技術の適用範囲拡大によりを安定した追尾を実現しています。

サーボAF
EOS R1ではサーボAF特性をシンプル化。従来の[Case 1/Case 2/Case 3/Case 4/CaseA]を[Caseオート]に集約しました。[サーボ特性:Caseオート][Caseオート特性:0]を使用すれば、幅広いシーンに対応できるようになっています。また、[Caseオート特性]のパラメーターを選択することにより、[Case1/Case2/Case3/Case4]に準じた特性に設定が可能。さらには撮影したいシーンに応じたサーボAF特性が設定できるように、[被写体追従特性][速度変化に対する追従性]が設定できる[Caseマニュアル]も搭載しました。

サーボAF中の全域トラッキング
1点、スポット、フレキシブルゾーンなどのAFモードから画面全域トラッキングが可能。サーボAF中の全域トラッキング[する]に設定すると、設定したAFエリアからAFをスタートし、全域で追尾を続けます。[しない]設定時は、設定したAFエリアの近くでのみAFを続行。AFエリアとトラッキングの組み合わせで、被写体の動きや撮影者の好みに合わせた柔軟な設定ができます。

[サーボAF中の全域トラッキング:する]
設定したAFエリアからAFスタートし、被写体がどこに移動しても画面全域で被写体をトラッキングし続けます。
[サーボAF中の全域トラッキング:しない]
設定したAFエリア内とその近くでのみ、被写体をトラッキングします。被写体検出がONになっている場合は、エリア付近で検出した被写体をトラッキングし続けます。
サーボAF中の全域トラッキング
設定したAFエリアと位置のままAFを続け、トラッキングは行わず設定されたAFエリア内だけでピントを合わせ続けます。被写体検出も行われません。
瞳の動きでAFフレームを移動する視線入力
ファインダーを覗く瞳の動きでAF操作が行える、視線入力※を搭載。ピントを合わせたい被写体に、すばやくAFフレームを移動することができます。EOS R1ではEOS R3と比較してセンサーの高画素化および配置を改善し、光源LEDを増加。視線検出可能範囲を拡大し、目の位置がずれた場合や眼鏡装着時の検出安定性を高めています。さらに検出フレームレートがEOS R3の最高約30fpsに対し、約2倍の最高約60fpsに向上。視線の変化に対して高精度・高追従を両立し、より安定した検出や視線の動きへのすばやい追従を実現しています。
※1 静止画撮影時のみ。動画撮影時は使用できません。ご使用の前にキャリブレーションをお勧めします。サングラスやミラーサングラス、ハードコンタクト、遠近両用メガネを使用した場合や、目の状態(目が細い/まつ毛が長い/まぶたが厚い)などの個人差、使用環境などにより、視線入力機能が使用できないことがあります。
視線検出光学系
視線検出の基本原理は、キヤノンがフィルムカメラの時代から採用してきた角膜反射法です。ファインダー内に組み込んだ赤外線LEDから撮影者の眼球に赤外光を投射し、角膜からの反射光を約30.7万画素の視線センサーでキャッチ。高速演算することにより注視点を算出します。応答性に優れており、高速連続撮影中の視線の移動も検出、AFに反映できます。

CINEMA EOS SYSTEMとの融合
CINEMA EOS SYSTEMとさまざまな仕様を共通化。ファイルサイズの軽いProxy動画のスロット2への同時記録※1など撮影をサポートする機能のほか、シネマEOS風のクイック設定画面を追加。CINEAMA EOSと共通のカラープリセットとなる カスタムピクチャーも採用しました。CINEMA EOSユーザーにも使いやすく、EOS R1をメイン機としてはもちろんサブ機としても活用できるよう、編集やワークフローにおいて効率化を実現しています。また、6K/60P RAWのカメラ本体記録やフルHD/60P動画を記録しながら、約1780万画素の静止画を同時に記録できる動画撮影中静止画記録機能※2や、Canon Log 3とCanon Log 2、特徴の異なる2つのLogを搭載するなど、機能も拡充。動画制作においても、EOS R1が持つ高画質・高速撮影を活かした機動力の高いカメラとして活躍します。
※1 スロット1 記録設定が100fps以上の場合はProxy記録はできません。
※2 動画撮影中静止画記録:入]設定時、動画はXF-AVC S YCC420 8bit、フルHD、59.94/50.00/29.97/25.00 fps、Long GOPで記録、静止画は5616×3168、アスペクト比(約)16:9、JPEGで記録されます。カード1に動画、カード2に静止画が記録されます。
6K/60P RAW内部記録対応/4K MP4対応
フルサイズの画角で6K/60P RAWをカメラ内部に記録。4K-D/4K-U/2K-D/フルHDのMP4動画を撮影できます。4K-D Fine/4K-U Fine/2K-D Fine/フルHD Fine選択時は、オーバーサンプリングによる高画質なMP4動画が撮影可能。より低ビットレートでファイルサイズが小さいRAW(軽量)も選択できるため、編集を前提とした記録可能時間の長さや、ファイルの扱いやすさを重視するときに便利です。また裏面照射積層CMOSセンサーとAccelerated Captureシステムにより、ローリングシャッター歪みを大幅に低減。EOS R3と比較して、6K/60P RAW、4K/60P、フルHD/240Pのいずれの場合も半分に抑制。パンニングをするようなシーンでもより歪みが目立たなくなりました。

Canon Log 2/Canon Log 3に対応
ポストプロダクションでのグレーディングを前提とした映像制作のために、Canon Log 3とCanon Log 2、特徴の異なる2つのLogを搭載※1。Canon Log 2のダイナミックレンジは約1600%(最大16+ stops)を実現※2。ワークフローやポストプロダクションでの画作りに合わせた選択が可能です。さらに可視域のほぼ100%をカバーするCinema Gamut対応により、BT.709 よりも広い領域の色空間で記録可能。グレーディングの際の色の飽和が非常に少なく、より鮮やかな色再現ができます。
※1 Canon Log 3設定時は通常の動画撮影時に比べ、暗い環境下やコントラストの低い被写体を撮影したときに、AFでピントが合いにくくなることがあります。また特定の動画撮影では、絞り数値を小絞り側にした場合にAFが合わないことがあります。そのような場合に絞りを開放側にしたり、Fナンバーの小さい(明るい)レンズに変更してください。
※2 4K DCI Fine/4K UHD Fine(29.97/25.00fps)撮影、ISO 800設定時。

[Canon Log 2]暗部の階調性を優先
Canon Log 2はフィルムの特性に近く、Canon Log 3と比べ中間から暗部の階調性が高く、さらに広い
領域でリニアな出力を得られるため、輝度を変えたときの色の変化を少なく階調を保ったまま編集が可能。映画製作など、Cineon Logをベースに考えられた制作環境との親和性が高いLogです。
[Canon Log 3]暗部の低ノイズ化を実現
階調を整える程度の簡易なグレーディングでも画作りが可能で、扱いやすいのが特徴です。暗部を締めることによりCanon Log 2と比べてノイズが出にくく、広いダイナミックレンジの確保ができます。
動画撮影中に静止画を同時に記録
フルHD/60P動画を記録しながら、約1780万画素の静止画を同時に記録できる動画撮影中静止画記録※を搭載。動画撮影中にシャッターボタンを全押しすると、動画撮影を停止することなく静止画を撮影可能。ワンマンオペレーションかつカメラ1台で動画と静止画撮影を完結できるため、業務効率を向上させます。
※ [動画撮影中静止画記録:入]設定時、動画はXF-AVC S YCC420 8bit、フルHD、59.94/50.00/29.97/25.00 fps、Long GOPで記録、静止画は5616×3168、アスペクト比(約)16:9、JPEGで記録されます。カード1に動画、カード2に静止画が記録されます。

プレ記録設定
動画撮影を開始した際、撮影開始3秒/5秒前から動画を記録することができます※。不意に訪れるシーンの記録や、シーンの変化を待つ間の記録を停止しておくという撮影方法も可能。不要な映像が減り、ファイルサイズの節約や編集作業の負担軽減などに貢献します。
※ RAW動画撮影、ハイフレームレート動画撮影、HDMI RAW出力時は、プレ記録は行えません。
※ プレ記録使用時は温度が上昇しやすくなるため、長時間撮影をする場合にはフレームレートを下げるか、フルHDでの撮影をおすすめします。

ファイルサイズの軽いProxy動画をスロット2に同時記録
高画質で大容量のオンライン編集用データと、ファイルサイズの軽いオフライン編集用Proxyデータを同時に記録可能※。FTP送信やimage.canon送信、image.canon経由でFrame.ioへの送信を編集チームにする際に、軽量のProxy動画を先行して送信することでリードタイムの削減に貢献。編集作業を効率化します。また、RAWとLookファイルを併用することでProxyのみLookをあてることも可能。オリジナルファイルを変更することなく、Lookのプレビューや調整が可能です。
※ スロット1記録設定が100fps以上の場合はProxy記録はできません。

ワークフローの効率化
CINEMA EOS SYSTEMとソフトを共通化し、ワークフローを効率化。カメラ内RAW動画は、キヤノン製デジタルシネマカメラで撮影したRAW形式の映像素材に対応したソフトウエア「Cinema RAW Development」やプラグインで現像対応が可能です。また、MP4動画はビデオフォーマットXF-HEVC, XF-MPEG および XF-AVC に対応した動画データの取込み・再生・管理と、静止画データへの切り出しを行うためのソフトウエア「Canon XF Utility」で再生が可能です。

高精細約944万ドット OLED電子ビューファインダー
自社開発による、明るく見やすい電子ビューファインダー(EVF)を新開発。EOSシリーズ最高となる0.64型、約944万ドットOLEDを採用しました。新規設計のファインダー光学系と組み合わせることで、ファインダー倍率0.9倍の広視野を達成しつつ、高精細な表示が可能。また、ファインダー光学系の一部を密閉構造にすることで、高温多湿条件でも曇りが出にくくなるように防曇性能を高めました。さらに最高輝度も向上。明るさ選択はEOS R3の5段階から7段階へ増加し、より高い明るさ設定が選択可能。高照度環境下の撮影でも、高輝度で黒つぶれや白トビを抑制します。リフレッシュレートは最高119.88fps([なめらかさ優先]時)。滑らかな視野で、光学ファインダーに迫る「見え」を実現しました。

ファインダー表示倍率
ファインダーの大型化や高倍率化にともない、眼鏡をかけたときなど、ファインダーの覗き方によっては画面の端や周辺部分がケラレたり、見えづらくなる場合がありました。EOS R1ではファインダー表示倍率を[倍率2][倍率3]に設定すると、約0.8倍、約0.7倍に縮小表示され、視野全体を視認しやすくできるようになっています。

高輝度なシーンでも視認性が向上
[OVFビューアシスト:切]時に、[ファインダーの明るさ:7]が設定可能に。高輝度なシーンにおける視認性が向上しています。またOVFビューアシスト設定時にHDR撮影(PQ)を行った際でも、階調性や明るさが向上しています。またファインダーオンセンサーにより、接眼するとき、しないときで画面の表示先を自動的に切り替え。画面の表示先は好みで設定可能です。

視度調整ロック機能
視度調整ダイヤルにロック機構を備えました。不用意なダイヤル回転を防止し、ストレスなく撮影に集中できるよう機能性を追求しました。

さまざまな情報を確認できるEVF表示
ファインダーから目を離すことなく、さまざまな情報をファインダー内に表示。項目はカスタマイズも行えます。カメラを縦位置に構えると、自動的に縦型のレイアウトに変更されるファインダー縦表示機能(静止画専用)も搭載しています。

デザインの継承と進化
EOS-1DX Mark IIIの基本操作性を継承しつつ、新しいフラッグシップ機にふさわしく進化。横位置、縦位置ともに持ちやすいグリップデザインを実現しています。新しいクロスパターンとなり、先進感を感じさせるビジュアルと高いグリップ力を両立。カメラのハンドリング性能を向上しました。

直感操作が可能なマルチコントローラー
中央部押しによって設定できる機能が充実。AFフレームの移動やメニューの切り替えなど、親指を置いたまま、さまざまな直感操作が可能です。特にAF関連の機能は、ファインダーから目を離さずに親指で設定変更がしやすくなりました。

マグネシウム合金製外装と放熱構造
耐衝撃性、耐久性が高く、電磁シールド効果にも優れたマグネシウム合金を外装に採用。高い剛性と軽量化を両立しています。またセンサーからグラファイトシート、アルミプレートを介して外装へ熱を逃す放熱構造を採用。また、カードスロットの基板をセンサーやエンジンの基板とは分離し、放熱シートによりそれぞれの基板から外部へ熱を逃がすように設計しました。動画撮影時などで内部の熱を効率的に逃がすことができるため、長時間の撮影を実現します。

防塵・防滴構造
外装カバーの合わせ部にはシーリング部材を組み込んでいます。また、操作ボタンの多くには水滴や砂塵の侵入の阻止を目的とするシリコーンゴムブーツを外周に配置。ダイヤルやレバーなどの可動部には、Oリングなどにより入念にシーリング部材を組み込んでいます。これにより、雨などの水滴や不用意に降りかかる砂塵などが、カメラ内部に侵入することを抑制。防滴試験後のカメラを、3DスキャンやX線を活用してシーリング部材の確認をし、設計に反映しました。

CFexpress Type-Bカードスロットを2基搭載
デュアルCFexpress Type-Bスロットをミラーレス機のEOSで初めて搭載。CFexpressの高速書き込み性能により、約24Mの静止画の最高約40コマ/秒※の連続撮影におけるバースト枚数の確保はもちろん、6K RAW動画の内部記録も可能。2つのカードスロットを活用し、静止画/動画の振り分けや、動画のメイン/Proxy記録、同一書き込みなどが可能です。
※ 連続撮影速度は、被写体/撮影条件、カメラ設定や使用レンズなどにより低下することがあります。フリッカー検出した場合、フリッカーレス撮影をオフにしている場合でも連続撮影速度が低下します。最高連続撮影速度に対応するレンズについては、EOS R1の「補足情報」をご参照ください。
