【2025年】ライブ配信機材の選び方


最終更新:2025/1/17
YouTubeなどのプラットフォームをはじめ、ライブ配信アプリも充実し、より身近になったライブ配信。
配信者、ストリーマー、ライバーなど、プラットフォームや配信ジャンルによって呼び名はさまざまですが、いずれも生配信を主なスタイルとして活動しています。
配信に挑戦してみたいけど、何を用意したらよいかわからない、また、よりリスナーに注目される配信をしたいという方のために、必要な機材の選び方をご案内します。
配信方法とスタイルを決める
配信方法を考える
スマートフォンで配信する
配信サービスアプリが充実してきた今、スマートフォンはは手軽に配信を始めるのに最適です。
カメラ・マイク・アプリ・通信回線が一つに集約されているため、パソコンを使用するのと比べて最初に必要な費用は各段に抑えられます。電話回線やWi-Fiが通じれば場所を選ばず配信できるため、普段はパソコンを使う方の代替手段にもなります。
一方、パソコンと比べると拡張性がなく、接続できる機材は限られます。また、配信で行えることも基本的にアプリの機能の範囲内になってしまいます。

パソコンで配信する
パソコンで配信するメリットは、何より自由度の高さと安定性にあります。
使用できるマイクやカメラの種類も多く、家庭用ゲーム機と接続しての実況配信、オリジナルのアバターを使ったバーチャル配信などは俄然パソコンの方がやりやすく、クオリティアップも望めます。
ただし、高性能なパソコン本体をはじめ必要な機材も多く、トラブルが起こった際には対処方法を自分で調べる必要が出てきます。パソコン配信は熟練度に合わせて段階的に機材を揃えることをおすすめします。

配信スタイルを考える
顔出しで配信する
顔出しをするカメラ配信では、顔色や表情などの見栄えを考えると印象の良い配信になります。背景に余計なものが映らないよう工夫する必要があります。
声のみで配信する
ゲーム実況や情報系など、声のみで完結させる配信なら、カメラが必要なくなるため費用が抑えられます。そのぶん、より明瞭に声を拾ってくれるマイクを選びましょう。
アバターで配信する
アバターを使用するVtuberも。フェイストラッキングのためにカメラは必要です。画質は問われませんが、正しく認識させるために照明には気を使う必要があります。

配信ジャンルの一例
雑談
最も手軽な配信スタイルです。静止画や音声のみでも配信できますが、カメラやアバターなどで個性を前面に出すと覚えてもらいやすくなります。
ニュース・情報
基本的には雑談と一緒ですが、画面上に情報を表示するため、資料作成のためのアプリや画面切り替えのしやすい配信アプリが必要になります。
カラオケ・楽器演奏・ASMR
歌枠にはカラオケ音源が使用できる配信アプリが必要です。また、楽器や一部のマイクなど直接パソコンに接続できない機器にはインターフェースも必要になります。
ゲーム実況
PC用ゲームはそのまま配信できますが、家庭用ゲームの画面をパソコンに表示するにはキャプチャーユニットが必要です。PS5の場合はパソコンを使わず直接配信することも可能です。
マイクを選ぶ
配信において、音声のクオリティは非常に重要です。パソコンはもちろん、スマートフォンとも接続できるマイクが多数あるので、内蔵マイクの音質で満足できなければ、外部マイクで音質の向上を図りましょう。

ヘッドセット
ヘッドホンとマイクが一体になっているので、最初に使用する機材としてはコスト、扱いやすさ共におすすめです。常に口のそばにマイクがあるため、リアクションが大きくてもマイクとの距離が変わらないのもポイントです。逆に自分の声以外の音を配信に乗せるのには適しません。

USBマイク
パソコンに直接繋いで使用できるマイクで幅広いデザインと性能から選べます。ヘッドセットと比べ音質が良いものが多く、マイクからボリューム調節やミュート操作が可能なモデルもあります。スマートフォン用として、USB Type-Cで直結できるマイクも出ています。

XLRマイク
音響メーカー製が多くラインアップされているアナログのマイクで、パソコンと接続するにはオーディオインターフェースが必要です。導入のハードルは高めですが、自分の声や歌・楽器の演奏を武器にしたい方は将来的な候補として考えても良いでしょう。
カメラ・照明を選ぶ
カメラを選ぶ
スマートフォンやノートパソコンで配信する場合は内蔵のカメラが使用できますが、デスクトップパソコンの場合は別途Webカメラなどを用意する必要があります。

Webカメラ
パソコン用のWebカメラはコンパクトで手ごろな価格が魅力です。モニターにクリップで固定するタイプがほとんどですが、正面以外から撮りたい方は三脚・スタンドに取り付けられるネジを搭載したものを選びましょう。また、解像度や色味などは価格帯によって差がありますので、画質はフルHD(1080p/30fps)以上で、暗い場所に強いと明記されているモデルがおすすめです。

デジタルカメラ
クリアな画質と鮮やかな色味が出せるデジタルカメラはクオリティ重視の方向けです。もちろん撮影も行えるため、YouTubeなどであれば生配信だけでなく投稿動画もコンテンツに加えることができます。配信で使用できるデジタルカメラはWebカメラモードを搭載しているモデルに限られ、ミラーレス一眼やウェアラブルカメラが主流です。
LEDライトを選ぶ
どのカメラを使用する場合でも、カメラの性能の前に照明に気を配ることが大切です。天井照明のみで配信を行おうとすると、顔に影が落ちてしまい表情が見えにくくなります。顔出しでの配信だけでなく、自分の動きをフェイストラッカーで反映させるVtuberにとっても重要な要素です。
LEDライトは光が広範囲に柔らかく拡散するタイプが最適です。LEDリングライトは1灯で広く均等に照らすことができ、手軽に印象を良くできるため、配信に非常に向いています。

LEDリングライト
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防音対策を考える
配信においては、防音に対する配慮も大切になってきます。「音漏れで近所から苦情が来るのが怖い。深夜帯でも気兼ねなく配信したい」「周辺の騒音から地域を特定されたくない」などの悩みは防音対策を万全にして、快適な配信環境を構築しましょう。
防音室を使用する
最も効果が高いのは防音室で配信することです。方法としては、部屋を防音仕様にリフォームする、防音室が備わった物件を借りる、組立式の防音室を部屋内に設置する、などが挙げられます。
吸音材・遮音材で対応する
防音室の導入は諸々の事情で難しい場合は、さまざまな工夫で軽減することもできます。代表的なのは「吸音材」と「遮音材」です。似た名前ですが、はたらきが異なるため両方組み合わせて壁や天井に設置します。そのほか、パーテーションなどで配信スペースを区切る、壁際に大きな家具を置く、カーテンをしっかり閉めて固定するといった対策があります。

配信に役立つアイテムをご紹介
配信は長時間座ったままになることも多いため、ゲーミングチェアや高級オフィスチェアのような、ゆったりとした座り心地で負担の少ない椅子があると快適です。
ゲーミングチェアを見る >
アナログのマイクや楽器をパソコンと接続することができます。使えるマイクの種類が増えるほか、自分の声とパソコン内の音楽をミックスするために使用されます。
オーディオミキサーを見る >
外部のHDMI出力をUSBに変換して、パソコン画面上に表示できます。これにより、家庭用ゲーム機の画面にコメントやカメラ等を被せて配信できます。
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