【2025年最新】包丁の選び方 包丁の種類や家庭で使うおすすめ6選をご紹介


最終更新:2025/1/6
料理をするとき食材を切るのに欠かせない「包丁」。包丁は三徳包丁や菜切り包丁、ペティナイフなど用途などによって種類もさまざま。また、ステンレスやセラミック、チタンなど素材よっても使い勝手が変わってきます。
数ある包丁の品揃えから、お客様にピッタリの商品が見つかるように、家庭で使う包丁のポイント、おすすめ商品をご紹介いたします。
●三徳包丁:幅広く使える万能包丁
家庭用包丁としてスタンダートなのが「三徳包丁」です。三徳とは「三つの用途」を意味しており、肉、魚、野菜とさまざまな食材を切ることに適応しています。刃がまっすぐになっている部分が多く、刃先が鈍角になっているのが特徴。幅広く使える万能包丁なので、料理を始める方が最初に選ぶ1本としてもおすすめです。
通常、刃渡りは15cm~18cm前後のものが多く、さらに刃渡り短くなり、手の小さい方や細かい食材を切りたいと時などに向く「小三徳包丁」もあります。
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●牛刀包丁:大きい食材も切りやすい
「牛刀包丁」は洋包丁を代表する包丁で、シェフナイフとも呼ばれており、三徳包丁と同じく万能包丁として広く使用されています。三徳包丁に比べて刃渡りが長く、刃幅が狭め、刃先が鋭角で、刃の反りの範囲が広くなっているのが特徴。塊肉やかぼちゃなど大きい食材を切ったり、刺身を引いて切ったりするのに適しています。プロ料理人でも愛用している方が多く、三徳包丁と比べると重く、刃渡りも長くなるため中級者以上向きの包丁です。
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●ペティナイフ:細かい作業に向く
牛刀包丁を小型にしたのが「ペティナイフ」です。刃渡りが8cm~15cm程度と短く、刃先が鋭く小回りが利くため、野菜の皮むきやジャガイモの芽取りなどに向いています。サブの包丁として持っておくと便利に使え、大きめのペティナイフならメイン包丁としても使えます。なお、よく似ている果物ナイフとの違いは刃の薄さにあり、ペティナイフの方が薄刃のため、小さな肉や魚も切りやすくなっています。
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●菜切り包丁:野菜を切ることに特化
「菜切り包丁」はその名の通り、野菜を切ることに特化した包丁です。幅広の薄い刃でまっすぐな形をしているため、野菜をつぶさず一気に切ることができます。また、まっすぐな形状は野菜の側面に沿わせやすいので大根のかつらむきなどにも向き、切った食材を側面にのせて、まとめて運ぶこともできます。先端が丸くなっているため、肉や魚を切るには不向きです。
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●出刃包丁:魚をさばくのに便利
「出刃包丁」は主に魚をさばくために使われてきた和包丁です。三徳包丁と比べると刃が厚く、重みがあるため、硬い魚の骨を切ったり、頭を切り落としたりすることも無理なくできます。
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●パン切り包丁:パンをつぶさずに切れる
パンを潰さずに切ることができる「パン切り包丁」。ノコギリのようなギザギザした波刃が特徴。食パンやケーキなどの柔らかいパンもバゲットなどの硬いパンでも押しつぶすことなくキレイに切ることができます。パン切り包丁には電動のものもあり、自分で力を入れなくても、スピーディかつキレイな断面で薄く切ることが可能です。
また、種類は多くありませんが、刃がまっすぐな平刃タイプもあります。こちらはパンくずは出にくいのが特徴で、どちらかと言えばやわらかいパンに向いているタイプです。
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●あると便利!キッチンはさみ
包丁では有りませんが、料理をする際に便利なのが「キッチンはさみ」です。まな板を使わずに料理の下ごしらえや切り分けができたり、牛乳パックやビニールの封を切ったりと台所に一本あると非常に重宝します。また、切る以外の機能を備えたキッチンはさみもあり、栓抜きやボトルの開閉、くるみ割りなどができるものあります。
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包丁は千円以下~数万円のものまで価格にかなり違いがあります。高価な包丁は、希少な素材を使っていたり、職人の手作業で仕上げているため、高い切れ味が長持ちします。切れ味良いと、細胞を潰さずに切ることができ、旨みや水分を逃がさず、よりおいしく調理できます。さらに、切断面がなめらかで、空気に触れる面積が少ないため、酸化を遅らせ、食材の鮮度を保ちます。
また、食材を切る際の抵抗が少なく、少ない力で切れるため、長時間調理しても疲れにくく、関節への負担も軽減できます。
しかし、高い包丁が全ての方に使いやすい包丁かと言われるとそうではありません。重さや使い心地、お手入れのしやすさ、予算など、ご自身の料理スタイルに合った一本を選ぶことが大切です。

●まずは万能な三徳包丁を一本選ぶ
趣味として料理を始めたい、これから1人暮らしをするので包丁を一本持っておきたいという方はメインの包丁として「三徳包丁」がおすすめ。肉・魚・野菜など幅広い食材が切りやすく、誰でも使いやすい万能包丁です。刃渡りは三徳包丁として一般的な16~18cmくらいのサイズを選びましょう。牛刀包丁も同じく万能包丁として人気があり、三徳包丁より肉や魚を切るのが得意ですが刃渡りが長いため、初心者の方はやや扱いづらいと感じるかもしれません。また、狭いキッチンでは刃渡りの長い包丁は扱いづらいため、大きめペティナイフもメイン包丁の選択肢に入ります。

●サブ包丁の一本目はペティナイフがおすすめ
メイン包丁の他にもう一本、サブ包丁としておすすめなのが「ペティナイフ」。刃渡りが8~15cm程度で牛刀包丁を小型にした形状をしています。小回りがきき、野菜、果物の皮むき、細かな食材のカットや少量の料理に向いています。さらに、大きい包丁やまな板をだすほどでもない、食卓でチーズやフルーツなどを切り分けたい時なども便利に使えます。

●さらに必要に応じて専用包丁を選ぶ
三徳包丁ではもの足りなくなってきた、料理のクオリティをもっと上げたいと思ったら専用包丁を追加しましょう。
野菜がスムーズに切れて、かつらむきなどもしやすい「菜切り包丁」。魚をさばくための「出刃包丁」。刺身をきれいにおいしく切れる「刺身包丁」など、必要に応じて選びましょう。また、パン好きなら「パン切り包丁」も一本もっておくと便利。普通の包丁では切りにくいバゲットや、やわらかい食パンなどを押しつぶさずに切ることができます。

包丁は刃の素材によって、切れ味や使い勝手が変わってきます。刃には様々な素材が使われていますが、ここでは代表的なものをご紹介いたします。
●ステンレス
ステンレスは、包丁の素材として最も普及している定番の材質です。錆びにくく、水洗いだけでお手入れできる手軽さから、料理初心者の方にもおすすめ。また、モリブデンやバナジウムといった元素を添加することで、耐久性と切れ味をさらに高めたステンレス鋼を使ったものや、炭素を多く含み、鋭い切れ味を実現したハイカーボンステンレスなどはプロの料理人も愛用しています。ステンレス包丁は、価格帯も幅広く、ご自身の料理スタイルや予算に合わせて最適な一本を選ぶことができます。

●鋼(炭素鋼)
鋼は、古くから日本の伝統的な和包丁に用いられてきた素材です。ステンレスに比べ、硬度が高く、研ぎやすさと鋭い切れ味が特徴。しかし、刃こぼれしやすく、錆びやすいという性質も持ち合わせているため、使用後は水分をよくふき取るなど、こまめなメンテナンスが必要です。研ぐなどのお手入れを楽しめる方や、切れ味を追及する料理上級者に向いている素材です。

●ダマスカス
ダマスカス鋼は、異なる種類の鋼を何層にも重ねて作られた積層鋼で、鍛造の過程で生まれる美しい波紋模様が特徴です。ダマスカス包丁の芯材には、VG10や青紙など、高品質な鋼が使用されており、鋭い切れ味と優れた耐久性を両立しています。また、積層構造によって、衝撃に強く、永く切れ味が持続するという特徴もあります。価格帯はやや高価ですが、性能だけでなく、デザインや高級感にまでこだわりたい方におすすめです。

●セラミック
セラミックは金属ではなく、陶器に分類される為、錆びや金属のニオイ移りが無いのが特徴。切れ味も良く、非常に軽いため、力の弱い子供や年配の方が使用するのにも向いています。耐久性では金属に劣るので冷凍食品やかたいかぼちゃ切ったり、落として衝撃を加えるたりすると、刃がかけやすいといった点には注意が必要です。

●チタン
ステンレス包丁にチタンコーティングを施すことで、さらに優れた性能を実現した包丁。チタンコーティングのメリットは、ステンレスよりもはるかに錆びにくく、切れ味が長持ちすること。さらに、抗菌効果が高く衛生的で、金属アレルギーのリスクも低減されます。また、チタンコーティングならではの鮮やかなブルーやゴールドなど、多彩なカラーバリエーションも魅力。スタイリッシュなデザインと高い機能性を両立しており、キッチンを彩るアイテムとしても人気を集めています。
一方、純粋なチタン製の包丁も存在します。軽量で扱いやすいというメリットはあるが、ステンレスに比べて硬度が低いため、切れ味がやや劣るという特徴があります。

包丁を扱う上で柄(持ち手)部分も重要です。それぞれの使われている素材や形で握ったときの感覚やお手入れのしやすさなどが変わります。よく使われている素材は「ステンレス」「木」「樹脂」があり、好みが分かれるポイントなので購入前にチェックしておきましょう。
●ステンレス
柄がステンレス製の包丁は、刀身から柄の部分までステンレス素材できているオールステンレスのものが多く、つなぎ目がないため汚れや雑菌が溜まりにくく、サッと洗えるので衛生的です。また、耐久性に優れているので長く愛用できます。デメリットとしては木製や樹脂製のものと比べると、手に馴染みにくく、濡れた手で握ると滑りやすい点には注意が必要です。

●木製
木製の柄は、木ならではの温かみのある風合いと、使えば使うほど手に馴染んでいくのが魅力。柄に水が染み込むとカビが生える原因にもなるので、通気性の良いところに置きましょう。また、ツバ付きのものの方が水が染みにくく、傷みにくくなっています。

●樹脂製
柄が樹脂製のものは軽量で扱いやすく、手にも馴染みやすいのがポイント。耐水性にも優れ、抗菌加工が施されているものはより衛生的。カラーバリエーションが豊富にラインアップされているシリーズもあり、お好みのカラーが選べます。

よくあるご質問
- なぜ包丁は切れなくなる?
- 包丁の刃先が食材を切るたびに少しずつ摩耗し、丸くなってしまうためです。刃先が摩耗する主な原因はまな板です。食材よりもはるかに硬いまな板の上で包丁を何度も引くことで、刃先が少しずつ削ら切れ味が落ちてきます。特にプラスチック製のまな板は、刃先へのダメージが大きいため、切れ味が早く落ちてしまう傾向があります。一方、木のまな板は、刃あたりが柔らかく、刃先の摩耗を抑制する効果が期待できます。
- 包丁を研ぐタイミングは?
- 毎日使う包丁で有れば月一回程度を目安に研ぐのがおすすめですが、特にペースにはこだわらず切れ味が鈍くなったと感じたら研ぐのがよいでしょう。また、研ぐタイミングを確認するのにトマトを切ってみるのがおすすめ。皮付きトマトをスッと切れるようであれば、まだ研ぐ必要はありません。トマトがきれいに切れず潰れて汁が出てしまうようであれば研ぐタイミングです。
- シャープナーと研ぎ石で研ぐのではなにが違う?
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シャープナーはすぐに切れ味を回復させるのに便利な道具です。しかし、シャープナーは刃先をギザギザに削ることで一時的に切れ味を良くしているだけで、本格的に研いでいるわけではありません。そのため、切れ味は長持ちせず、刃への負担も大きくなるため、刃こぼれの原因にもなることがあります。
一方、研ぎ石は刃の丁寧に研磨することで、切れ味を長く保つことができます。種類や使い方によって仕上りが変わり、研ぐためにはある程度技術も必要ですが、包丁を長く使い続けたい方におすすめです。 - 波刃のパン切り包丁は研ぐことができる?
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一般的なシャープナーや研ぎ器では難しいです。しかし、専用のシャープナーや、対応できる研ぎ直しサービスがあるので確認しましょう。
パン切り包丁に対応したおすすめシャープナーはこちら >
初心者から上級者の方までおすすめ!ハマグリ刃で刃離れが良い万能ステンレス包丁
グローバル 三徳 18cm 日本製 [G-46]
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デザイン性と機能性を両立。丈夫で美しい波紋のダマスカス包丁
関孫六 ダマスカス 三徳包丁 165mm [AE5200]
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ブルーが美しい、耐久性の高いチタンコーティング包丁
スミカマ 霞 三徳包丁 ブルー + シャープナー 32018
チタンコーティングを施したブルーの刀身が美しい包丁「霞シリーズ」。サビに強く、摩耗性に優れたチタンとモリブデンバナジウム鋼を合わせることで刃持ちを良くし、切れ味を長く保ちます。さらに、切れ味を戻すのに便利なシャープナー付き。
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ストーンバリアコーティングにより食材の切り離れが良く汚れが付きづらい
協和工業 レジェンド松下コレクション スーパーストーンバリア包丁 三徳
刃の両面にそれぞれ6層のスーパーストーンバリアコーティングを施すことによって、食材が切り離れしやすく、汚れも付きにくいのでお手入れもカンタン。わずか、0.18mmの刃の薄さと日本刀と同じ刃先形状のハマグリ刃で切れ味抜群です。
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最初の一本におすすめ!リーズナブルなオールステンレス包丁
関孫六 三徳包丁 165mm 匠創 [AB5156]
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卓上での使用や持ち歩きにもおすすめ!カバー付きペティナイフ
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