【2025年】海外用電源プラグ・変圧器の選び方

変換プラグ・変圧器の選び方
変換プラグ・変圧器の選び方

最終更新:2025/3/19

普段使っている電化製品を海外で使いたい時、現地の電圧とプラグの形状の2点を考慮する必要があります。
日本では一般家庭用の電圧は100V、コンセントの形状はAタイプに統一されています。しかし、海を渡れば違う電圧・違うコンセントになるため、現地に合わせて変換しなければなりません。
ここでは、世界で使われている電圧やコンセントの種類、最適な変換プラグや変圧器の選び方をご紹介します。

変換プラグ・変圧器をご購入の前に


日本の電気製品を海外で使用したい場合、最初に確認すべき項目がいくつかあります。これらを確認したうえで、変換プラグや変圧器を選びましょう。

【ガイドブックや旅行会社・宿泊先の案内で確認】

・プラグの形状
・電圧

日本ではコンセントプラグの形状も電圧も全国で統一されていますが、ほとんどの場合、同じ国の中でも地域によってプラグの形状や電圧が異なります。そのため、実際に渡航する先でどの仕様が採用されているかを知っておく必要があります。

【持って行きたい機器の説明書などで確認】

・対応電圧
・消費電力

渡航先の情報を確認したら、持って行きたい機器の仕様をチェックしましょう。元から100-240V(マルチボルテージ)対応であれば、プラグの変換だけで使用することができます。しかし国内100V専用の場合は、変圧器を使用する必要があります。その際、変圧器の許容量を超えないように注意しましょう。
また、電熱器具やモーター内蔵製品などは立ち上げの瞬間に大きな電力(定格電力の3倍程度)を使用する場合があります。それをふまえて余裕のある変圧器を選ぶか、海外対応の製品を新たに購入するかを決めましょう。

変換プラグの選び方


変換プラグとは、電気製品の差し込みプラグを他の形状の差し込みプラグに変換するものです。日本の一般家庭のコンセントは「A型」と呼ばれるタイプに統一されています。しかし全世界では8種類もの規格に分かれており、国だけでなく地域によっても異なる場合があります。
変換プラグを購入する際は、あらかじめ滞在する宿泊先や旅行代理店、地域のガイドブックなどでプラグ形状を確認しておきましょう。

>代表的な国の電圧・使用プラグはこちら

使用する機器が海外電圧対応かをチェック

変換プラグは形状のみを変えるものなので、電圧は変換されずそのまま通します。そのため、海外電圧に対応していない国内専用の機器は変換プラグだけでは使用できません。製品の説明書もしくは本体の仕様表示欄で、対応電圧を確認しましょう。
「100V」とのみ記載されている場合は国内用、「100V-240V」などと記載されていれば全世界の電圧に対応できます。国内用の機器は変圧器との併用で使用できる場合があります。

電源コードの対応電圧もチェック

パソコンのようにACアダプターと電源コードが分かれている場合、ACアダプターは海外対応でも電源コードは125Vまでになっているものがあります。このままでは220V-240V地域では使用できませんが、電源コードを海外対応のものと交換すれば問題なく使用できます。

マルチタイプの変換プラグもあります

電圧は問題ないけれどプラグの形状が分からない、色々な国と地域に行くことが多いといった方は、マルチタイプの変換プラグもおすすめです。組替えや変形させることで、複数のプラグ形状に対応できます。
マルチタイプのプラグは複数持ち歩くのには適さないため、国内・海外兼用の電源タップやUSB電源アダプターと併用すると便利に活用できます。

変圧器の選び方


変圧器はトランスフォーマー、略してトランスと呼ばれ、電圧を調整するための機器です。
日本の一般家庭電圧は通常100Vで、世界でも最も低い電圧になっています。そのため、海外の多くの国では日本の電化製品を使用することができません。現地のコンセントの電圧を下げて、日本の製品に合わせることで使用できるようになります。
コンセントプラグと同様に、それぞれの国と地域で電圧が異なるため、渡航先の電圧を調べておく必要があります。

使用する機器から変圧器の種類を選ぶ

変圧器には、国内製品を海外で使用するための「ダウントランス」と、逆に海外製品を国内で使用するための「アップトランス」があります。
また、変圧方式は大きく分けて「トランス式」「電子式」の2種類が存在します。

トランス式
シンプルな構造なので、規定容量内の消費電力であればほとんどの製品が使用できます。 テレビやオーディオ、パソコンなど精密機器の使用に適しています。 ただし、出力容量が大きくなるほど変圧器本体も大きく重くなります。

電子式
電子式は電熱器具専用の変圧器で、トランス式に比べコンパクトで軽量なのが特徴です。ただし、電熱器具であってもマイコン・デジタル表示・電子コントローラ付きなどの電気製品には使用できません。


消費電力に合わせて選ぶ

使用する機器の消費電力を確認して、十分な容量の変圧器を使用しましょう。
変圧器の容量を超えなければ、タップ等で複数の機器を使用することもできます。ただし、30分以上継続して製品を使用する場合は、表記されている消費電力の1.25倍以上の変圧器が必要になります。
また、トランス式の変圧器は接続できる機器の制限がほぼない代わりに、モーター内蔵機器・電熱器具は瞬間的に跳ね上がる電力に対応するため、定格消費電力の3倍のものを選ぶ必要があります。

保護回路搭載なら安心
変圧器の容量が消費電力を下回っていると、変圧器が発熱・発煙・破損する恐れがあります。その際、動作を止めて接続した機器を守る保護回路があれば安心です。
保護機能が作動した場合に手動復帰タイプと自動復帰(約20~30分後)のタイプがあります。 また、保護機能が作動した場合に管ヒューズ交換で復帰するタイプとヒューズ内蔵タイプ(修理が必要)があります。


短期の渡航はできるだけ海外対応製品を使用しましょう

使用機器にも影響を及ぼすことがあるため、変圧器はしっかり確認して選ぶ必要があります。
ドライヤーや電気ケトルを海外で使用したい場合は、変圧器で使用するよりも海外対応のモデルを揃える方が安心です。また、USB給電に対応している機器なら、変圧器を通さずに世界中で使用できます。変換プラグ一体型のタップにはUSB端子を複数搭載したモデルも多いため、より少ない荷物で済む可能性があります。
出力容量の大きな変圧器は据え置き用として、長期の滞在や移住の際に使用するのが最適です。

【主な海外対応製品はこちら】
トラベルクッキング用品
ドライヤー
ヘアアイロン


よくあるご質問


電圧230Vの地域では220Vと240V、どちらの変圧器を使用すれば良い?
ダウントランスで100V以内に収めるには240Vの変圧器を使用しましょう。電気製品を対応電圧よりも高い電圧で使用し続けた場合、電気製品の寿命に影響が出る場合があります。100Vに多少満たなくても、正常に動作しますので問題ありません。
電気製品の対応周波数と使用する国の電気周波数が違う場合でも、問題なくトランスは使える?
トランスは周波数を変換することはできません。入力する電気の周波数がそのまま出力周波数となります。ACモーターやタイマー付の電気製品において、仕様周波数と入力周波数(トランスからの出力周波数)が異なる場合は、電気製品の性能に影響が出る可能性があります。
カート
お気に入り
注文照会
ログイン