【2025年最新】ビデオカメラの選び方ポイント
シーン別のおすすめビデオカメラや、スペックの見方をチェック!こらからのイベントに合わせてビデオカメラの購入をご検討中の方、それぞれのカメラの違いが分かりにくいという方に、ビデオカメラの選び方とおすすめビデオカメラ、売れ筋ランキングをご案内します。
ビデオカメラは基本的にグレードが上がるほど機能が充実し、さまざまな撮影シーンに対応できるようになります。エントリーモデルのビデオカメラはメーカーや機種によって得意とするシーンがあります。ハイエンドモデルと呼ばれるビデオカメラは、使いやすさはそのまま画質・音質の向上や撮影機能を充実させ、シーンを選ばず使用できます。
●ホームビデオ
お子様の成長記録や日常の風景を撮影するなら、ズーム倍率よりも画質を重視しましょう。なるべくズームせずに近寄って撮影する方がブレが目立たず、ピンボケもしにくいためです。広角モデルは室内や車内など狭い場所でも広く撮影でき、使い方が広がります。
●運動会など
被写体と距離があるので、ズームに強いカメラがおすすめです。また、三脚が使用できない場合も多いので手持ち撮影でも手ブレを防げるビデオカメラが必要になります。場所を取らない一脚などは使用できる場合もあるので、予め確認しておくと長時間の撮影も楽になります。
●学芸会・発表会など
演奏会などはしっかりとアングルを固定するように心がけ、演技などで舞台上を動きまわる場合はアップだけでなく舞台全体を収めるようにしましょう。離れた場所の音声も収録できる外部マイク対応ビデオカメラがおすすめです。
●映像作品・ビデオレターなど
高画質かつマニュアルで設定を変更できるビデオカメラがおすすめ。特にピントリングやダイヤルでマニュアルフォーカスが行えると便利です。また、外部マイクやフィルターなどのアクセサリに対応し、撮影意図を妥協なく反映させられることが重要になります。
撮像素子(イメージセンサー) | レコーダー | センサーサイズ | 1/2.5型 | 記録メディア | 内蔵メモリー SD/SDHC/SDXCメモリーカード メモリースティックPROデュオ |
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総画素数 | 857万画素 | |||
記録画素数 | 静止画 | 最大1,660万画素相当 | ||
有効画素数 | 動画 | 829万画素(16:9) | 内蔵記録メディア容量 | 64GB |
静止画 | 829万画素(16:9)/622万画素(4:3) | システム | ||
レンズ | マイクロフォン、スピーカー | 内蔵ズームマイク、モノラルスピーカー | ||
焦点距離(35mm換算) | 動画 | 26.8-536.0mm(16:9) | マイク入力 | ステレオミニジャック |
静止画 | 26.8-536.0mm(16:9)/32.8-656.0mm(4:3) | ヘッドホン端子 | ステレオミニジャック | |
ズーム | 動画 | 光学20倍(デジタル250倍)/全画素超解像30倍(4K) | 外形寸法:幅×高さ×奥行 | 73.0×80.5×142.5mm 73.0×80.5×166.5mm(付属バッテリー含む) |
静止画 | 光学20倍(デジタル250倍) | |||
カメラ | 本体質量 撮影時総質量 |
約500g 約610g(NP-FV70A使用時) |
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最低被写体照度 | 4K―スタンダード:9lux/ローラクス:1.8lux HD―スタンダード:6lux/ローラクス:1.2lux |
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連続撮影時間 | 4K―約2時間30分 HD―約3時間30分 |
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手ブレ補正機能 | 空間光学方式 |
[撮像素子 (イメージセンサー)]
1画素あたりの受光面積が広いほど高解像度でノイズが出にくくなるので、センサーの大きさはビデオの画質を決める大きな要素といえます。
現行のビデオカメラは受光効率を上げた裏面照射CMOSセンサーを搭載したものが主流で、従来モデルよりも小型化しつつ、高画質を実現しています。
[画素数]
総画素数はセンサー全体の画素数を指し、有効画素数はそのうち撮影に使用される画素数を指します。フルHDなら約207万、4Kなら約829万以上の有効画素数があれば十分な画質で撮影が可能ですが、電子式手ブレ補正や超解像ズームに必要となるため、規格より少し高画素なのが一般的です。
[焦点距離 (35mm換算)]
画角(撮影範囲)を表す数値で、広角側は数値が小さいほど広く、望遠側は数値が大きいほどアップで撮影できます。光学式手ブレ補正搭載モデルでは28mm前後の広角モデルが一般的で、電子手ブレ補正モデルの場合は40mm前後と、撮影範囲は少し狭くなります。
[ズーム倍率]
ズームの倍率には大きく分けて3通り記載されています。
・光学ズーム――レンズを動かすことで焦点距離を変えるズーム
・超解像ズーム――画質への影響を抑え光学・デジタルを組み合わせて行うズーム
・デジタルズーム――中央部を画像処理によって拡大して記録するズーム
[最低被写体照度]
どれだけ暗い場所で撮影可能かを表す数値です。ローラクスモードは秒間のフレーム数を落とすことで通常モードよりも暗いシーンに対応します。ただし暗くなるほどノイズが目立ち、画質の低下は免れません。
[手ブレ補正機能]
光学式手ブレ補正と電子式手ブレ補正に分けられます。光学式手ブレ補正の中にはセンサーまでを一体化した空間光学手ブレ補正や、電子式補正と組み合わせて行う5軸手ブレ補正などがあります。
[記録メディア]
一部のセミプロモデルのビデオカメラを除き、各社とも内蔵メモリ・メモリーカードの両方に対応しています。撮影時間は64GBの場合フルHDで約6時間、4Kで約3時間撮影できます。解像度や画質の設定によって記録可能時間は前後します。
[マイク入力・ヘッドホン出力]
マイク入力端子を持つビデオカメラは、別売の外部マイクで高音質な音声収録が可能です。また、ヘッドホン端子は撮影しながら音声をモニタリングするために使用します。より音質にこだわって撮影したい方は、これらの入出力端子の有無もご確認ください。
[本体質量]
エントリービデオカメラは軽量コンパクトで、レンズやセンサーが高性能化するハイエンドビデオカメラは大きく重たくなります。また、取り付けるバッテリーのサイズによっても重量やバランスが変わるので、それらを加味して選ぶことをおすすめします。
[連続撮影時間]
付属するバッテリーが1回の充電でどれだけ連続撮影できるかの目安です。メーカーによっては「実撮影時間」が併記されている場合もあります。撮影時間は別売のバッテリーで拡張することが可能です。

4Kという呼び名は、横方向の画素数が約4,000画素あることに由来します。これはフルハイビジョンと比較して縦横それぞれ2倍の画素数なので、同じサイズの画面内に4倍の情報量を持つことになります。
4Kの約829万画素は写真プリントに例えるとA4サイズに相当するので、動画からの静止画切り出しも高画質なまま行えます。
ちなみに、地上波デジタル放送は4:3のサイズで送信されテレビ内で引き伸ばし処理が行われています。現行の家庭用ビデオカメラはハイビジョンモデルでも衛星放送と同等の高画質で記録することができます。
[画素数が大きいと何が変わる?]
画面内の画素密度が高ければ、大画面で見たときや拡大したときにもドットの粗が目立ちにくくなります。細部まで鮮明に描写され、被写体のディティール、色のグラデーションをリアルに再現することが可能です。
また、4Kビデオの画質は4Kテレビでのみ発揮されるものではありません。フルHDテレビにも対応しており、4Kの情報量からフルHDに最適化して出力することで、フルHDビデオカメラの映像よりもくっきりとした画質で視聴できます。さらに、ソニーの「トリミング再生」やパナソニックの「あとから編集」など、各メーカーともフルHDサイズで楽しむための機能が充実しています。
一般的な家庭用ビデオカメラには大きく分けて3つのグレードがあります。
大型イメージセンサーと、最も多くの機能を備える4Kハイエンドモデル、使いやすさとコンパクトさを両立させたHDスタンダードモデル、スタンダードモデルから一部機能や内蔵メモリ容量などを省いた廉価版のHDエントリーモデルです。
特にイメージセンサーはカメラのフィルムやビデオのテープにあたる部分で、画質や暗いシーンへの対応力に大きく影響します。センサーサイズが大きいほど、映像は情報量が多く高画質なものになります。
一見して本体重量やズーム倍率、バッテリー寿命など、エントリーモデルの方がスペック的に魅力的に見えることもありますが、映像・音声のクオリティやピント合わせの速度、手ブレ補正の安定性などに大きな差が出ます。
●センサーサイズの大きいビデオカメラ
細部まで解像感や階調に優れ、ノイズの少ない映像を記録できます。センサーに合わせてレンズも大きくなるので、必然的にボディ全体が大きくなりますが、マイクユニットなども高性能なものを搭載できるため、画質・音質共にハイクオリティな動画を撮影できます。
●センサーサイズの小さいビデオカメラ
小型のボディに高倍率ズームを内蔵することができます。ただし、画質面ではハイエンドモデルには一歩及びません。また、ボディが軽量なぶんブレに弱い傾向があるので、高いズーム倍率を活かすためには三脚が必要になります。
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[光学式手ブレ補正]
内部で並んでいるレンズの中に、ブレを打ち消す動きをする補正用のレンズを組み込んでいます。電子式手ブレ補正に比べ画像劣化が少ないのが特徴です。上下左右に加え手首のひねりなども考慮に入れた5軸手ブレ補正を採用しているビデオカメラもあります。
[空間光学手ブレ補正]
光学式手ブレ補正を進化させ、レンズからセンサーまでを空間光学ユニットとして一体化。カメラ本体が動いても空間光学ユニットがバランスを保ちます。ズーム時や動きながらでも安定した滑らかな映像を撮影できます。
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[電子式手ブレ補正]
電子式手ブレ補正はセンサーの画像を一度メモリに読み込み、次に撮影された画像と比較して像のズレを画素をずらすことで補正する方式です。ソフトウェアでの処理なので、耐衝撃モデルやウェアラブルカメラ、エントリーモデルにも幅広く搭載されています。
ビデオカメラは基本的に、本体後部にバッテリーを取り付けます。別売のバッテリーはサイズが複数用意されており、大容量バッテリーを取り付けることで、より長時間の撮影が可能となります。
大容量バッテリーを取り付けると重量が増し手持ち撮影では負担が大きくなるので、三脚や一脚との併用をおすすめします。
また、ハイエンドモデルの中には付属バッテリーもエントリーモデルと比べ大容量のものに変更されている機種もあります。
エントリーモデルと予備バッテリーの組み合わせをご検討中の方も、ハイエンドモデルの電池容量に注目してみてください。
[連続撮影時間と実撮影時間]
連続撮影時間とは、録画以外の操作を行わず、被写体にも動きがない場合の電池寿命を指します。
対して電源のON/OFFやズーム、外気温など実際の撮影環境を想定した撮影時間が実撮影時間で、連続撮影時間の半分程度が目安となっています。
式典やイベントなど長時間の撮影を行う際は、実撮影時間をもとに必要な容量の予備バッテリーを用意しておきましょう。
[バッテリーチャージャー]
ビデオカメラの充電は、本体にバッテリーを取り付け、電源コードやUSBケーブルに繋いで行います。電源コードは室内ならばバッテリー容量の心配なくビデオカメラを動かせるという利点がありますが、一方で使用中はバッテリーの充電ができません。
複数のバッテリーを充電する場合などは、別売の充電器を使用すると便利です。
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[マイク]
マイクには主にモノラルマイクとステレオマイクがあります。周囲の音をシャットアウトして人の声などを収録したい場合は、指向性の狭いモノラルマイクが有効です。ステレオマイクはビデオカメラ内蔵のものより大きなユニットを搭載し、高い感度で音を収録できます。
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[ビデオ三脚]
正確なアングル決めを行うスチルカメラ用三脚とは異なり、撮影中にカメラの向きを変えることもあるビデオ用三脚には、軽い力で雲台を振れるパンハンドルがついています。また、雲台の動きには適度な抵抗を持たせており、より緩やかで滑らかな操作ができます。
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[メモリーカード]
多くのビデオカメラは記録領域を本体内蔵メモリとメモリーカードから選択することができます。内蔵メモリのみでも数時間分の保存が可能ですが、万が一トラブルがあった時にデータを取り出せなくなる場合もあるため、メモリーカード内に優先的に記録することをおすすめします。