人間を分類する 福祉国家を支える官僚制の論理(岩波新書<新赤版 2131>) [新書]
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出版社:岩波書店
販売開始日: 2026/10/22
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人間を分類する 福祉国家を支える官僚制の論理(岩波新書<新赤版 2131>) の 商品概要

  • 目次

     はじめに
      社会保障はセーフティネットなのか
      「安全網」か、「掌握網」か
      官僚制による人間の分類

    第一章 身分制に代わる人間の分類
     1 福祉国家の起源
      「福祉元年」以前へ
      ヨーロッパの「二重革命」と労働者階級
      日本の「明治革命」と軍人
     2 忠誠と報い
      報いとしての軍人恩給
      「保障」の内容
      標準的な人間と国家
     3 軍人の退場
      恩給と年金
      軍人恩給の停止と復活
      次なる標準的な人間の模索

    第二章 サラリーマンという「標準的な人間」
     1 日本型福祉国家と「男性稼ぎ主」
      男性稼ぎ主モデルの福祉国家
      日本型福祉国家の謎
     2 福祉国家の軍事的起源
      総力戦と福祉国家
      日本の総力戦体制
      戦時と平時の交差
     3 軍人からサラリーマンへ
      終戦直後の状況
      企業を媒介とする「掌握網」
      源泉徴収の仕組みの活用
     4 社会保障と働き方
      サラリーマンとその他の就業者の違い
      男女の就業形態
      総力戦が要請した働き方
      標準的な人間と非標準的な人間

    第三章 「保護」の対象とされる集団
     1 「家族主義」では説明できないもの
      脱家族主義化という課題
      日本における脱家族主義化
     2 社会福祉事業の特徴
      提供者本位から利用者本位へという課題
      特別枠と普通枠
      脱施設化と当事者研究 慈善事業の「近代化」
     3 「保護すべき人間」のつくられ方
      社会事業における官民の協力体制
      感化救済事業の始まり
      統計上に存在する集団
     4 科学的政策の意味
      統計を作成する理由
      国勢調査の意味
      植民地から本国へ
      保護から排除へ

    第四章 「不正受給者」という幻影
     1 福祉国家の縮減と「排除すべき人間」
      リトレンチメント論争
      福祉国家の縮減の実態
      普遍主義か、選別主義か
      日本の周縁化された選別主義
      「排除すべき人間」となった受給者たち
     2 「不正受給者」の形成
      「不正受給」の意味
      被保護朝鮮人の「適正化」
      不正受給問題への置き換え
      暴力団と生活保護
      「一二三号通知」と水際作戦
     3 疲弊する現場
      二〇〇〇年代以降の状況
      マニュアルの肥大化
      非難回避経路の固定化
      第一線公務員への影響

    第五章 分類と葛藤する当事者たち
     1 福祉国家の再編
      社会的投資の出現
      社会的投資の起源
      国際機関と認識共同体
      投資の対象を表す指標
     2 当事者の掌握
      対象者集団に対する調査
      制度と当事者の間の溝――働く女性の場合
      制度と当事者の間の溝――ヤングケアラーの場合
     3 行政と当事者
      行政サービスの運営方式――直接提供と民間委託
      民間委託による相談窓口の運営
      本来業務としての相談と、そこから切り離された相談
      達成可能な目標への限定
      アウトプットとアウトカムの混同
     4 支援者のディレンマ
      支援者の達成不可能な任務
      官僚制からはみ出すことの意味
      真の意味でのセーフティネット

     おわりに
      つながりが人を語らせる
      ガバナンスを離れて
      デジタル化の限界
      福祉国家論と当事者をつなぐ

     あとがき
     参考文献
     索 引
  • 出版社からのコメント

    福祉国家は、人びとのニーズに応えるものではなかった。「掌握網」による人間の分類の歴史と、それに葛藤する人びとを描く。
  • 内容紹介

    人びとのニーズに応えて社会保障を提供するはずの福祉国家。しかし、その成り立ちはむしろ国家のニーズに応えるものだった。セーフティネット(安全網)というイメージの背後には、源泉徴収や統計調査などの「掌握網」を用いて人間を分類する官僚制の論理がある。その論理と葛藤する人々の姿を描き、通説を大胆に覆す一冊。
  • 著者について

    羅 芝賢 (ナ ジヒョン)
    羅 芝 賢(ナジヒョン)
    1984年,韓国大邱に生まれる.2008年,高麗大学東洋史学科卒業.2017年,東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了,博士(法学).東京大学公共政策大学院特任講師などを経て,
    現在―國學院大学法学部准教授
    専攻―行政学
    著書―『番号を創る権力――日本における番号制度の成立と展開』(東京大学出版会,藤田賞奨励賞受賞),『権力を読み解く政治学』(前田健太郎との共著,有斐閣)ほか

人間を分類する 福祉国家を支える官僚制の論理(岩波新書<新赤版 2131>) の商品スペック

商品仕様
出版社名:岩波書店
著者名:羅 芝賢(著)
発行年月日:2026/10
ISBN-10:400432131X
ISBN-13:9784004321316
判型:新書
対象:一般
発行形態:新書
内容:政治含む国防軍事
言語:日本語
ページ数:230ページ
縦:17cm
横:11cm
厚さ:1cm
重量:160g
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