「寄り添い」過剰社会-ケアと共感の落とし穴(中公新書ラクレ) [新書]
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「寄り添い」過剰社会-ケアと共感の落とし穴(中公新書ラクレ) [新書]

仲正昌樹(著・文・その他)


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出版社:中央公論新社
販売開始日: 2026/12/07
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「寄り添い」過剰社会-ケアと共感の落とし穴(中公新書ラクレ) の 商品概要

  • 目次

    はじめに

    第一章 ケアの時代―なぜ過剰な「寄り添い」が求められるのか

    「寄り添い」とは何か
    ケアとハイデガー
    ケアと正義―コールバーグからギリガン、キティへ
    「寄り添い」の危険性
    目的の喪失と陰謀論
    小括

    第二章 無限化する責任―日本の戦後責任をめぐって

    他人への介入はどこまで許されるのか
    責任がもたらす「多数派の専制」―ミル
    ヨナス―未来への責任
    レヴィナス―無限の責任
    加藤典洋の問題提起―戦後責任とは何か
    高橋哲哉の反論―「侵略者としての責任」
    責任と物語の不可分な関係
    小括

    第三章 「共感」の危うさ―ルソーとアダム・スミス

    ルソーの「共感=哀れみ」
    理性ゆえの不幸
    生き生きとした人間性を求める思想
    一般意志とフランス革命
    アーレントの問題提起―共感が政治を壊す
    スミスの共感論
    疎外と社会資本
    小括

    第四章 リベラリズムと「共感」の限界―ロールズとサンデル

    ロールズと社会契約論
    「原初状態」と「無知のヴェール」
    どうすれば共感は働くか
    サンデルの共同体的正義
    共感の前提となる共同体
    目的と物語
    小括

    第五章 ヒューマニズムの罠―フランス現代思想の問題提起

    ヒューマニズムの何が問題か
    サルトル vs. レヴィ=ストロース論争
    「人間の死」―フーコーの予言
    「歴史の終焉」―リオタールとコジェーヴ
    動物化するコミュニケーション
    スローターダイクの挑発―ヒューマニズムという虚構
    繋がりすぎない人間
    小括

    第六章 ヒューマニズムがもたらす暴力―今こそ大江を読み直す

    初期大江の寄り添わない姿勢
    ヒューマニストとしての大江
    革命と不条理
    神話的な暴力
    大江の人文主義
    新しい共同体と散種
    小括

    終章 「寄り添い」の必要性と限界
  • 出版社からのコメント

    「寄り添うべき」が人を縛る。ケア、責任、共感、ヒューマニズムをめぐる思想史をたどり、他者とともに生きるための距離を問い直す。
  • 内容紹介

    学校でも、会社でも、家庭でも、そしてSNSの中でも
    ――今の日本では、「いい人」であること、
    誰かにやさしく「寄り添う」ことが、
    当たり前のように求められる。
    電車や街にあふれる広告は
    「あたなの人生に寄り添い、支えつづけたい」と謳い、
    大学教員は学生の悩みに常に応答することを義務づけられ、
    少しでも厳しく接すれば「傷つけた」とハラスメント扱いされる。
    親は子に、上司は部下に、四六時中「寄り添う」ことを期待される。
    「寄り添い」「共感」「ケア」
    ――誰も逆らえない“正義”と化したこれらの言葉の裏で、
    実は多くの人がじわじわと疲弊し、
    理不尽な同調圧力に苦しんでいるのではないか。
    歯に衣着せぬ舌鋒で知られる著者が、
    あえて自分自身にも向けられる「寄り添えない奴」という批判と正面から向き合いながら、
    本書を書き上げた。

    古今の思想と文学を縦横に読み解き、
    美しい言葉がいかにして肥大化し、
    時には他者への支配や暴力にすり替わってきたかを鋭く解剖する本書は、
    単なる社会批評にとどまらず、
    哲学史・思想史の確かな知見に裏打ちされた議論を展開していく。
    「共感疲れ」「ケア疲れ」を感じているすべての人、
    部下や後輩、子どもとの関係に悩む人、
    そして「寄り添えない自分はダメなのか」と自分を責めてしまう人へ。
    優しさが息苦しさへと反転する社会のからくりを見抜き、
    過剰な同調から自由になるための思考の武器を手渡す一冊。
    読み終えたとき、あなたも「寄り添い」という言葉の呪縛から、少し自由になれるはずだ。
  • 著者について

    仲正昌樹 (ナカマサマサキ)
    1963年広島県生まれ。
    金沢大学法学類教授。
    東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。
    専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学。
    著書に『集中講義! 日本の現代思想』『集中講義! アメリカ現代思想』(以上、NHKブックス)、
    『今こそアーレントを読み直す』『ヘーゲルを越えるヘーゲル』(以上、講談社現代新書)、
    『ドゥルーズ+ガタリ〈千のプラトー〉入門講義』『哲学者カフカ入門講義』『自由民主主義入門講義』(以上、作品社)ほか多数。

「寄り添い」過剰社会-ケアと共感の落とし穴(中公新書ラクレ) の商品スペック

商品仕様
出版社名:中央公論新社
著者名:仲正昌樹(著・文・その他)
発行年月日:2026/12/07
ISBN-13:9784121508867
判型:新書
発売社名:中央公論新社
対象:教養
発行形態:新書
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:256ページ
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